もとは高江(現森永製菓 塚口工場内)にありました。
明治24年ごろ、上坂部2丁目に移転してきました。
「高江に帰りたい」と、お地蔵さんが夜中に泣いたと言われています。
むかしから願いがかなうと評判がよく、出産やこどもの病気かいふくなどを願って、今でも多くの人たちがお参りをしてます。
むかしの地蔵盆には夜店がでて百万遍※1(大正末まで)詠歌踊り※2(昭和中旬ごろまで)がおこなわれていたそうです。
※1) 自身の往生、故人への追善、各種の祈祷を目的として念仏を百万回唱えること。
※2) 仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌と歌い、踊ること。
高江より移転以来、大掛かりな改修は一切行っていませんでした。
今日までに、雨漏りがひどくなり屋根漆喰の修繕や瓦の差し替え等は数回されて来ましたが、この度、阪神淡路大震災に耐えた拝殿が東側に1mあたり7mmの傾きが発生し、徐々に倒れ込みが認められたことや耐震補強、屋根の葺き替えを行うため改修工事を行いました。
●主な改修点
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屋根瓦の葺き替え
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建てお越し(ねじれの修復)
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南柱の添え柱の取付けと梁部の補強
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周囲桁内に水平のねじれを防ぐために補強材の取付け
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視認性を良くするため正面植込み(カイツカイブキ)を撤去フェンスを設置
以上
今日まで奉納いただいたお賽銭で今回の改修工事を行いました。崇敬者の方々に対しましてあつくお礼申し上げます。また、子どもたちの身体健全のご加護がありますよう御祈願申し上げます。
平成29年1月吉日
茶屋地蔵講